私の読書日記

読んだ本や本に関する日記

人魚の眠る家

 久しぶりに東野圭吾の本を読んだ。「人魚の眠る家」だ。

 

不慮の事故で娘が植物状態になる。脳死と判断されれば事実上の死に近い。ドナーとして移植をさせ、ほかの子の命を救える可能性もあるが、実の我が子はただ寝ているように感じ、いつか起きるのでは?と淡い期待を抱かずにはいられない・・・

 

親の様々な葛藤が綴られていて、読んでいてとても苦しい気持ちになった。自分の子供が同じようになったら果たして自分はどのような選択を選ぶだろうか?そして、その時子供はこの選択にどう感じるだろうか?もしもこの問いに答えが明確にあるのであれば、ここまで悲しくもがき、苦しむことはないのだと思う。だけど、あらゆる意見と個人を尊重する現代社会において、この自由さが逆に大きなプレッシャーとなってのしかかるのもまた事実であると思う。

 

東野圭吾はミステリー作家だと思ってたら、全くミステリーではないし、むしろ考えさせられる問題提起作というかこういうのはジャンルが分からない、ドラマ?ヒューマン?とでもいえばよいのか?いずれにせよこれはこれで読ませてくるわけだから、東野圭吾に感服せずにはいられない。でもなんだろう。つらかった。

 

 

人魚の眠る家

人魚の眠る家